協和日成

理系出身社員の活躍を知る

PEOPLE 社員紹介

東京ガスグループの一員である協和日成は、ガスをはじめ電気、水道と私たちの生活に欠かせないライフラインの維持・整備に貢献しています。今回は3名の先輩社員に仕事のやりがいや魅力について伺いました。

ガス設備事業で働く人

神奈川東営業所
二級内管設計士 渡久地 海征
2020年入社理工学部卒

豊かな暮らしを陰で支える
仕事の大切さ

ライフラインを供給する使命の
一旦を担って社会に貢献したい
協和日成を志望したのは、事業を通じて暮らしのライフラインを支えるという使命に魅力を感じたからです。私たちは日常生活の中でガスや電気、水道を当たり前のように使っています。当社の説明会に参加して、ライフラインを陰で支える仕事の大切さを知り、その一端を担って社会に貢献する仕事に就きたいと思いました。日々の快適な暮らしをサポートするだけでなく、震災などの非常時にガスを供給する重要性を再認識したことも志望した理由の一つです。
今後、技術革新やトレンドの移行によりライフスタイルが大きく変わっても、生活に必要なライフラインがなくなることはありません。専門性の高い技術や知識を身に付けて、一つの会社で長く働きたいという自分の希望にも合っている仕事だと思いました。また、説明会の雰囲気がとても良く、話をしてくださった先輩方と同じ職場で働きたいと思ったのも、入社の決め手になりました。
自分が配管を設計した建物が
竣工した時に感じる喜びとやりがい
入社後は神奈川東営業所に配属され、設計・営業を担当しています。お客様と打ち合わせを行いガスの配管図面を作成するほか、スムーズに施工するため現場に事前調査をしに行くことが主な業務です。一年目からお客様の担当を任されて、ご要望に沿ったガス配管ルートや機器の設置位置を提案しています。
入社前はガスに関してほとんど知識がなかったので、わからないことが多く、勉強しながら仕事を進めるのに苦労しました。でも、営業所はとてもアットホームで、先輩方に相談すると丁寧に教えてもらえるため不安を感じることはありません。まだ知識も経験も不十分ですが、学んだことをお客様への提案に生かせた時は、喜びとやりがいを感じます。配管を設計して工事が終わり、無事にガスを供給できるようなった建物を見ると、うれしさがこみ上げてきます。今は戸建ての配管しやすい案件を担当していますが、もう少し経験を積んだらアパートや団地などの集合住宅、マンションをはじめとする大規模物件の仕事に挑戦したいと考えています。
インフラに興味があれば
学部学科に関係なく活躍できる
私は建築や土木の出身ではありませんが、大学でCADを学んだことは設計の仕事に役立ちました。工事や設計の専門知識がなくても、心配は要りません。しっかりした研修やOJTで勉強できますし、文系出身の方も大勢います。学部や学科に関係なく、インフラに興味があれば楽しく働ける会社だと思います。
まだ先輩に教わることが多く、一人前に成長するにはもう少し時間がかかりそうですが、お客様に信頼され、会社の成長に貢献できる人材になりたいと考えています。将来、自分がリーダーとして組織を動かしていく姿はイメージできませんが、知識と技術を磨いて自身がつけば、少しずつ意識が変わるかもしれません。まずは、一級内管設計士の資格を取得して、少しでも早く先輩方に追いつくことが目標です。そのうえで大規模物件の仕事に関わり、竣工した建物を見た時に味わう達成感を今から楽しみにしています。暮らしを支える当社の使命に共感できる人は、ぜひ一緒に働きましょう。

ガス導管事業で働く人

東京東事業所
一級土木施工管理技士 田原 悠
2015年入社理工学部卒

ねぎらいの言葉に
社会への貢献を実感

掘ってみるまでわからないことに
この仕事の難しさと楽しさがある
一戸建てやマンションなどの住宅や、ビル・学校ほか施設にガスを届けるガス供給管の配管工事の監督として、施工管理を担当しています。道路を掘り起こして新しいガス管を埋設するだけでなく、老朽化したガス管の交換も行っています。道路の下から供給管を建物に引き込むところまでが私の担当工事の領域で、そこから先の建物内の配管は別の担当部所へ引き継ぐこととなります。
この工事の難しさは、実際に道路を掘ってみるまで地中の状態がわからないことです。ガスの供給管は電気や水道の供給管と一緒に埋設されているのですが、図面通りに配置されていないことが多々あります。全く違うところに管が通っていることもあり、監督として、その都度的確な判断を求められます。うっかり水道管を傷つけないよう慎重に掘削することに加えて、道路使用許可を受け車両や通行の制限をしながら工事を行うため、時間的な制約があるとともに、騒音や埃など周辺環境への気配りも必要です。ガスを供給できないと建物の引き渡しができません。工期に余裕がない時に限ってトラブルが起こりがちになりますが、安全管理、工程管理、品質管理など、入念な計画に沿って確実に現場を収めていくことに仕事のやりがいを感じております。
施工管理と設計で決められないまま
どちらの選択肢もある当社を志望
大学で化学工学を学びながら、エネルギー関係の会社で設計を担当したいと考えていました。一方で、父親が建設現場で働いていたことから、工事の施工管理という役割にも興味があり、どちらへ進むか迷っていました。企業研究を進める中で協和日成に出会い、この会社なら施工管理か、設計のどちらかを担当できると考えたことが入社の動機です。
入社後、施工管理部門へ配属となり、1年間は先輩と同行して現場で経験を積み、2年目からは先輩からのサポートを受けながら一人で現場を担務することも多くなりました。3年目になると仕事の流れがつかめてきて、今では自分のペースで仕事をしながら、後輩たちのフォローができるようになりました。ほとんどの工事は1日以内で終わるため、午前と午後に1件ずつ現場を管理していくのが一般的な仕事のパターンです。ライフラインを支える仕事で緊張感をもって作業に努めていますが、近隣の住民の方や施主さんから、ねぎらいの言葉や差し入れをいただき、気持ちが安らぐことがあったり、工事が終了した後で、本社へ感謝の電話をしてくださる方もいて、多くの人の役に立つ仕事に就いていることを日々実感しています。
理系ならではの空間把握力は
配管を考える際に活用できる
先輩社員の指導と充実した教育を受けることによって、若いうちから仕事を任され、自分の裁量を持って現場を担務することができるのは、協和日成のメリットとしてアピールできます。現在は千葉県と葛飾区の現場を担当しており、特に千葉県などでは現場最寄りのご当地グルメで昼食をとったりして充実した日々を過ごしています。経験が浅いうちは先輩や上司のフォローが欠かせませんし、時には失敗することもあります。過去には私が監督を任された現場にて、誤って水道管の一部を破損してしまい、先輩はじめ周囲の方々のフォローによって、それ以上の支障はなく現場を収めることができました。その失敗があってからは、以前にも増して現場の安全対策を徹底するようになり、現在まで無事故無災害を継続し、多少ではありますが、施工管理者としての自信と自覚が芽生えてきております。
大学で研究していた化学工学に関しては、直接的に仕事に関連することはありませんが、現場に最適な配管手法・ルートを考える際に、理系的な空間把握力は大いに役立っています。今後はより知識や経験を積み重ねて、お客様をはじめ、ガス会社、建設会社ならびに施工班のメンバーから信頼される現場監督になることが目標です。そのうえで将来はリーダーやマネージャーという立場になり、現場の監督たちが今まで以上に働きやすい職場環境を整備していけるよう、サポートをしていきたいと考えています。

建築設備事業で働く人

第一設備営業所
施工管理 石川 映和
2022年入社生産工学部卒

暮らしの基盤を
支えているという自負

手厚い教育研修制度による
安心感が入社の決め手に
祖父や父が建築業界で働いていたこともあり、早い時期から建築に関わる仕事に就きたいと考えていました。小さい頃から、自分が手掛けた建物が、誰かの生活の一部になることへの憧れを持っていたのです。大学の専攻は電気科なので、設備関係に就職する学生が多いのですが、設備にはこだわらずに、幅を広げて就職活動を進めていました。
協和日成の会社説明会に参加したときに、ガスだけでなく給排水衛生設備や空調・換気、電設工事などさまざまな事業を展開していることを知りました。災害などで大きな被害があった場合、現地へ赴き1日も早い復旧を目指して作業に尽力し、被災者の方々を支援している話を聞いて、社会貢献ができる仕事に就きたいと思い、当社を志望しました。私はとても心配症なので、覚えなければならないことが多く、状況に応じて判断を求められる現場で業務をこなせるのか不安がありましたが、新人指導員制度、技術研修をはじめ、社員一人ひとりの成長を実現するため、教育・研修に多くの時間を費やしているとの話を聞くことができ、安心して当社への入社を決めました。
工事を円滑に進めるためには
コミュニケーション力が重要
私の担当業務はマンションの新築工事における設備配管工事の現場管理と図面作成です。入社して2か月の研修を終えて先輩が担当する現場に同行することとなり、10か月を経過した頃からは先輩の指示のもと現場管理の一部を任されるようになりました。設備工事は杭打ち(建物を建てる際に地盤を補強する基礎工事)など、工事の初期から引き渡しを行うまで長期間にわたって現場に携わります。現場朝礼や打ち合わせなどで関係各所や施工班と細かく作業工程を確認したり、都度現場を巡回し問題がないかの確認を行うのが主な業務です。
円滑に仕事を進めるには人間関係の構築が重要であり、毎日作業をしていただく一人ひとりの職人さんに声掛けをし、熱中症対策などの注意喚起や作業環境の安全について確認を行うとともに、さまざまな工事が同時並行で進むため、他の業者さんと作業が重ならないように作業工程の調整しなければなりません。また、小規模の工事などは、全体の工程表に記載されていない場合があり、他業者さんとも日常的にコミュニケーションをとり、常に現場状況を把握するように心がけています。今後は先輩のような判断力・交渉力を身に付け、自分で問題を解決できるようになりたいと考えています。
尊敬する先輩の背中を追って
入社5年で現場代理人を目指す
最近は少しずつ設計の仕事も任されるようになりました。大学では設計を学んだことはなく、CAD(コンピュータ上で図面の作成を行うためのツール)も入社するまで使ったことがありませんでした。今はまだ先輩の組んだ配管をチェックして、寸法を入れて図面化する初歩の段階です。「現場を見て、実際の配管の収まり状況をイメージできるまでは時間がかかるけど、それができないと図面は描けない」と、よく先輩から助言を受けます。もっと現場の経験を積んで知識を蓄え、自分の力で一から設計図を起こせるようになりたいと思っています。
多くの人と関わる仕事なので、時には意見が対立することもあります。その際には、相手の立場になって考えたうえで、双方が納得する形で調整しなければなりません。ただ相手の意見を受け入れるのではなく、はっきりとした自分の考えを持って話し合わなければ、相手の信頼を得ることはできません。憧れの先輩のように「入社して5年で現場代理人になる」という目標を達成するために、今後も一歩ずつ着実に歩み続けます。

CROSS TALK 座談会

3人の理系出身者に、専攻の知識を仕事に生かせているか?仕事を通じてどのように成長してきたか?などをテーマに話してもらいました。管理職とベテラン、中堅の立場から、求められる人材像と教育研修の取り組みについて語ります。

理系出身者の上司部下座談会

建築設備部 業務課 課長
柳田 一夫建築設備設計科卒 2000年入社
建築設備部 第一設備営業所
西村 友希土木工学科卒 2013年入社
建築設備部 第一設備営業所
陣内 聡建築学部卒 2001年入社

理系から見た、
求められる人材と教育

外から見えない設備をきれいに収める満足感
今日は忙しいなか集まってくれてありがとう。業務課の柳田です。長らく現場を担当していましたが、いまは業務課長として工事に伴う購買や経理の事務処理、品質管理のためのパトロールや受注案件の図面チェックなど、幅広い業務に携わっています。陣内くんは新人の頃から知っているけど、西村くんとは話す機会がなかったので、自己紹介を兼ねてそれぞれの担当業務について聞かせてください。
私は主に新築物件の設備工事現場で安全、品質から工程、コスト管理まで全てを担当しています。いま手がけているのは大学の学生寮で、ガス管から給排水、換気扇、空調など電気を除くほとんどの設備工事を請け負っています。設備は最終的に見えなくなりますが、細かい部分がイメージした通りに収まったときには大きな満足感を得られます。
私は第二設備営業所に配属されて以来、火力や水力などエネルギー関連の装置を開発製造している重電メーカーの工場に常駐しているので、お二人と接する機会がありませんでした。東京ドーム8個分の広大な工場の中で、メーカーが納品前に発電機器を試験するための設備づくりに必要な工事を担当しています。具体的にはガスや油、気体などを通すための配管、給排水設備ほか機械設備の維持管理や新規施工、及び解体などの工事についてCADで図面を起こして見積を作り、お客さまと商談します。受注した後は工事を計画して材料を発注し、現場監督として施工管理を行い、竣工後にお客さまに引き渡すまでが担当業務です。

社内でも知られていない機密性の高い仕事!?
西村くんが担当しているのは営繕工事といって、やや特殊な業務なので社内でもあまり知られていないと思います。どんな仕事をしているか詳しく話せないことも多々あると聞きました。
はい、外部に情報を漏らさないように誓約書を書かされることもありますから。でも、毎回求められる要件が違う工事に挑戦するのは自分自身の成長につながりますし、お客さまの技術者と打合わせをして発見や刺激を得られるのは貴重な経験です。
工事の種類も多岐にわたっているし、一人で完結しているから幅広い知識が必要になりますね。二人は建築学部と土木学部の出身だけど、学んだことが仕事に生かせていると感じることはありますか。
大学では建築の知識を学びましたが、施工管理の仕事の仕方までは教わりません。そういった意味では入社して1からのスタートでした。数字を扱うのに慣れているくらいです。建築学部の出身ですが、設計は向いていないと思ったので施工計画の研究室を選びました。就職活動では専門性にこだわらすに、事業の将来性や遠隔地への転勤がないことを重視していました。
父親が理系で土木調査の仕事をしていた影響か、気が付けば土木に進んでいました。いま担当しているのは機械に近い仕事ですが、土木的な工事もあるので測量や水理の基礎知識は役立っています。
私は建築設備を学んでいたので実務に直結していたのに、いざ設計や施工の実務に携わってみると、わからないことばかりでした。ただ、国家資格の取得に有利な指定学科を卒業していたことは役立ちました。あとは関数電卓の使い方を覚えていたことかな。

収益を生む人材にシフトするために
当社は教育研修がしっかりしているので、文系も理系も関係ないのは間違いありません。でも、文系と理系は全く同じというわけではない。たとえば、トラブルに対処するときに私は理論を積み上げてゴールを目指しますが、文系の後輩たちを見ているとそのプロセスが少し違うなと思います。
仮説を立てて検証していくのは、理系ならではの身に付いた考え方かもしれないね。文系から見ると回り道に感じるかもしれない。
私は文系の方と一緒に仕事をした経験がほとんどありませんが、課題を解決するときには、一方通行に偏らないように文系の視点も必要ではないかと思います。
そう、だから文系の人にもどんどん入社してほしい。でも、文系出身者や業務に直結しない専攻の理系出身者が仕事のハンディキャップを感じないからといって、安心しないように気を付ける必要があります。そこは、もっと上を目指すためのスタート地点に過ぎないからです。施工管理でいえば監督から一歩進んで、現場代理人という立場にならないと収益を生み出す人材にシフトできません。当社が人材育成に力を入れているのは、そうした成長を促すためです。建築設備部では本社の新人教育とは別に、外部講師による研修を行い技術の習得と公的資格取得をサポートしています。

一人ひとりの成長が事業の拡大に貢献する
最近は教育研修の環境がとてもよくなって、会社が人材教育に力を入れているのを実感しています。私が入社した頃は、個々人の努力に成長を委ねていましたが、いまは会社全体でサポートしている。私も若手の頃にこうした環境があれば、もう5年早く成長できたと思います。
当社では総合設備会社として事業を拡大していこうというプロジェクトが進んでいるので、人材育成は喫緊の課題です。一人ひとりの社員がレベルアップできれば、業務の効率化や省力化が進んでドラスティックな働き方改革の実現につながるでしょう。最後に二人の今後の目標を聞かせてください。
できるだけ現場の仕事を続けていきたいと思っています。難関を乗り越えたときに、チームのみんなと喜びを共有して味わう達成感は代えがたいものがあるからです。さまざまな工事を手がけてきたので、営業からどんな仕事も安心して任せられる、といわれるようになったらうれしいですね。
私の目標は、一緒に仕事をしている大ベテランの上司を追い抜くだけの知識とスキルを身に付けることです。この人に負けたくない、という気持ちが日々のモチベーションになっているので、もし追い越せたら新しい景色が見えると期待しています。
いまは私も裏方としてメンバーをサポートする立場なので、自分の知見やスキルを若い世代に継承していくことが取り組むべきテーマの一つになっています。来期からは新入社員だけでなく、30歳くらいまでの若手社員に改めて学びなおす機会を提供する研修を行う予定です。文系や理系、年次に関係なく成長できるような環境を整えることが、私たちの役割だと考えています。そうした環境のなかで成長し、自分自身の可能性を広げたい人を待っています。