協和日成

文系出身社員の活躍を知る

PEOPLE 社員紹介

東京ガスグループの一員である協和日成は、ガスをはじめ電気、水道と私たちの生活に欠かせないライフラインの維持・整備に貢献しています。今回は3名の先輩社員に仕事のやりがいや魅力について伺いました。

ガス工事営業で働く人

神奈川東営業所
営業 坂井 俊介
2013年入社経済学部卒

信頼関係を構築することが
営業の第一歩

お客さまに安心して任せてもらうため
できるだけ現場に行って状況を把握する
入社して3年ほど設計を担当した後、神奈川東営業所に異動してガス工事の営業をしています。受注する物件はマンションをメインにテナントビル、商業施設、学校や病院といった公共施設で、新築と既築はほぼ同じくらいの比率です。ガス管だけでなく冷暖房に使うGHP(ガスヒートポンプ)や床暖房、給湯機の工事、機器の販売にも携わっています。私が担当しているお客さまはサブコンと呼ばれる設備会社で、既存の取引先へのルート営業が中心のため新規の取引先開拓はほとんどありません。そこは入社前に自分が想像していた営業のイメージとは少し違うところでした。 営業の仕事はお客さまへの提案から工事の積算、図面作成、現場での打合せなど多岐にわたっています。どこまでやるかは営業担当のスタイルによって変わりますが、私はなるべく現場に行って監督や協力会社の方々とコミュニケーションをとり、状況を確認しています。責任をもって現場を見てくれるという安心が、お客さまからの信頼につながるからです。
若手の頃に学んだ設計や施工の
幅広い知識とスキルが強みになった
就職活動では、将来における事業の継続性に着目してインフラ業界を志望していました。協和日成を知ったのは、父がガス関係の会社で働いていたからです。身近な業界だったことに加えて、東京ガスグループの中で唯一の上場企業であり、工事会社としての規模の大きさや業績が安定していたことも志望理由の一つです。また、事業のフィールドが一都三県で、遠隔地への異動や転勤がないことも魅力でした。大学や地元の友人たちが関西や九州に転勤するのを見ると、大変だなと思います。
文系出身なので、ものづくりに向いていないのでは、という不安もありましたが、仕事をするうえでハンディキャップを感じたことはありません。最初に配属された相模原の営業所は規模が小さかったので、いろいろな業務を経験することができました。大規模マンションの工事では、設計や施工の知識が大きな武器になります。若手のうちに、そうした環境で幅広い知識とスキルを身に付けられたことは、とてもよかったと思っています。
もっと知識を深めて経験を積んで
大規模案件の営業として力を発揮したい

競合他社の中から発注先として選んでいただくために、お客さまから依頼を受けたら、常に誠実さとスピードを意識してお応えしています。その積み重ねによりお客さまに認めてもらえれば、冗談を言い合えるような関係を築くことができます。時間はかかりますが、近道はありません。以前、あるお客さまを先輩から引き継いだ時に、先方から「営業担当が替わって心配だったけど坂井さんでよかった」と言われた時は、日頃の努力が報われたようで本当にうれしかったですね。受注額も大きく増えたので、上司からも褒められました。ただ数字を追うだけでなく、お客さまとのコミュニケーションを深めていい関係をつくることが成果を生むのです。
いま、協和日成は真の総合設備会社へ事業の拡大を進めています。営業として貢献するためには、さらに知識を深め、経験を重ねる必要があります。昨年はビジネス法務検定の資格を取得したので、次は簿記に挑戦する予定です。いつかゼネコンの担当として、大規模物件を手がけたいと思います。

ガス導管事業で働く人

ガス導管部 導管工事管理課
CADオペレーター 植中 友香
2020年入社文学部卒

現場の収益に
関わる喜びと責任

社員の方々が談笑する様子が
とても楽しそうで入社を決めた
私はインフラ関連の会社を対象に就職活動をしていたわけではありません。協和日成に出会ったのは合同説明会の会場でした。人事の方がガス管を手にして説明しているのを見て、想像していたイメージと違うことに驚き、興味をもったのです。その後、インターンシップに参加して実際にガス管をつなぐ作業を体験して、設備工事って面白いなと感じたことが志望した理由です。このインターンシップに参加した女性は私一人だったのですが、人事担当の方が気にかけてくださり、産休や育休後の職場への復帰など女性の働きやすさについて詳しくお話しを聞くことができました。また、休憩時間に社員の方々が楽しそうに雑談しているのを見て、とてもいい雰囲気の会社だという印象を受けたことも、入社を決めた要因の一つです。
インターンシップや面接で受けたイメージの通り、先輩や上司も優しい方ばかりで、人間関係のストレスを感じることはありません。仕事や職種にこだわらず、働きやすさと雰囲気で選んだのは正解だったと思います。
CADを通して現場につながり
利益に貢献する仕事のやりがい
協和日成では、入社前に仕事についてオリエンテーションを受けて、1カ月くらい考えた後で配属についての希望を人事に伝える面談を行っています。私は特に希望がなかったので、人事の方に勧められたCADオペレーターという仕事をやってみようと思いました。文系出身なのでCADという言葉を聞いたこともありません。ゼロからのスタートでしたが、先輩指導員が丁寧に教えてくださったおかげで、半年ほどで覚えられました。
いま私が担当しているのは、工事が済んだガス管を図面に描き込む業務です。一日に進んだ工事のデータ現場の監督から翌日に届くので、それを精査して使った材料や長さと合わせて入力します。簡単な作業のようですが、自分の描いた内容が現場の売上げとして請求につながるため、抜けや間違いがないように注意しなければなりません。たまに監督が管1本分書き忘れたりすることがあり、それを見つけて確認するのも私の仕事です。内勤で外に出ることはありませんが、CADを通して現場に関わり、利益に貢献していることに大きなやりがいと責任を感じています。
CADのエキスパートとして
DXによる業務の効率化を目指す
初めて一人で担当したのは長さ300m、受注額にして数千万円という規模の大きな現場でした。小さな工事は1日で終わりますが、この規模になると2カ月くらいかかるため、緊張しながらも多くを学び成長することができました。ガス管を真っすぐに通して終わる簡単な現場はほとんどありません。水道管など既に埋設されているものをよけるイレギュラーな配管が多く、送られてきた現場の写真を見ながら、どうしてこうなるんだろうと考えて想像するのも、この仕事の楽しさです。CADを触ったことのない人には伝わりにくいかもしれませんが、単純な作業ではないパズルのような面白さがあります。
いま、監督にウエアラブルカメラを装着してもらい、現場の様子をリアルタイムで確認するというDXの取り組みを試験的に行っています。動画だと静止画像と違い、一目瞭然で状況を把握できます。今後はCADオペレーターのエキスパートを目指してスキルを磨きながら、現場を含めた仕事のDXを推進したいと考えています。

電設土木事業で働く人

電設土木営業所
イリゲーション工事監督 島田 貴之
2013年入社経済学部卒

ゴルフ場の仕事から学び、
得たもの

インフラを志望して入社したら
ゴルフ場担当になった驚きと戸惑い
大学生の時に東日本大震災があり、当時住んでいた埼玉県も計画停電の影響を受けました。それまで何事もなく暮らしていた日常が一転して、ガスや電気が使えなくなることの不便さと怖さが強く印象に残りました。就職活動で協和日成に興味をもったのは、この時にインフラの重要性について考えさせられ、そこに関わる仕事をしたいと思ったからです。ガスだけでなく給排水や空調、電気などの工事によりライフラインを支え、暮らしの安全と安心を提供していることに魅力を感じました。インフラ整備の仕事は理系というイメージがあったので不安に思うこともありましたが、説明会や選考の課程で社内に文系出身者が多いことを知り、人事の方に知識がなくてもスタートラインは同じと聞いて入社を決めました。
入社後に配属されたのはゴルフ場の散水設備を担当する部署で、社内でもやや特殊な領域の業務です。まさか協和日成にレジャーに関連する仕事があるとは思わなかったので、心底驚き戸惑いました。
青々とした芝の美しいコースで
気持ちよくプレーしてもらうために
散水設備で重要なのは、まず水源を確保することです。新しく井戸を掘るには申請が必要ですし、河川の水も勝手には使えません。古い井戸の水量を増やすために改修するなど、一般的な土木工事とは異なる知識やスキルが求められます。CADでスプリンクラーの位置をレイアウトしてお客さまに提案。受注したら水源にポンプを設置して配管するのが主な業務のプロセスになります。この数年来、バブルの頃にオープンしたゴルフ場では施設の経年劣化が進み、気候変動の影響により暑い夏が続いているため、散水設備を更新したいという依頼が増えてきました。ゴルフ場は広く、お客さまの予算の都合もあるため、エリアを分けて工事を進めていきます。
この仕事は成果がわかりやすいため、とてもやりがいがあります。散水設備がしっかり機能しているコースの芝は青々として美しい。気持ちよくゴルフをプレーすることができます。うまく水を供給できずに芝が枯れてしまわないように設計するのが腕の見せ所です。
ゴルフによる交流がもたらすのは
お客さまとの関係づくりとオフの充実
仕事の影響で私自身もゴルフをするようになりました。スコアは伸び悩んでいますが、お客さまとの関係を深め、社内外のネットワークが広がるなど、仕事をするうえでも重要なコミュニケーションツールとして役立ち、オフタイムも充実しました。協和日成のいいところは、上下や部門間の壁がなくオンとオフの切り替えが速いことです。何かミスしても引きずらないで、次にどうするかを前向きに考えます。働き方改革にも力を入れていて、業務の負担が集中しないように配慮してもらえるのは、とてもありがたい。お客さまはゴルフ場なので、ごくまれに休日に緊急対応することがありましたが、振替休日や有休が取りやすいので苦になりませんでした。
インフラに関わる仕事を志望して入社した私ですが、今ではゴルフ場の仕事でよかったと思っています。どんな仕事も実際にやってみないと面白さや楽しさがわかりません。いずれは散水設備だけでなく、クラブハウスの改修工事も担当したいと考えています。そのため、まず1級土木施工管理技士の資格取得が目標です。

CROSS TALK 座談会

設備の設計や工事は理系の仕事というイメージが強いかもしれません。でも協和日成では多くの文系出身者が活躍しています。文系出身の3人の若手社員に、不安やハンディキャップがなかったか話し合ってもらいました。

文系出身者の若手座談会

東京東事業所
大家 玄経営学部卒 2020年入社
第一設備営業所
春田 枝里文学部卒 2019年入社
神奈川大和営業所
御園 和希経済学部卒 2019年入社

文系出身でもライフラインを
支える仕事ができる

協和日成を志望し、
入社を決めた理由を教えてください
私が設備の仕事に興味を持ったのは、大学生のときにビルメンテナンスのアルバイトをしていたからです。就職活動もガスやエレベーターなどの設備に関わる会社が中心でした。協和日成を知ったのは説明会ですが、社員の方々の雰囲気がとてもよくて、面接を受けてもその印象が変わらなかったことが入社の決め手になりました。
確かにそうですね。他の会社に比べて笑顔で話す人が多かったのを覚えています。私は小学生の頃からずっと野球に打ち込んできて、野球で就職しようと考えていました。大学でケガをして野球をあきらめることになって、たまたま足を運んだ説明会で協和日成を知ったのです。仕事の内容にはこだわらずに、待遇や福利厚生、働き方をポイントにしました。明るく話しやすい職場というイメージは入社後も変わらず、とてもいい人間関係のなかで働けているので、正しい選択だったと思います。
私も仕事の内容だけでなく、どんな人たちと一緒に働くかが重要だと思っていました。どんなに仕事が好きでも、ギスギスした環境だと長く働くのは難しいからです。大学の説明会で協和日成の社員の方々が冗談を言い合っている様子に惹かれたのが志望するきっかけです。面接で私がどんな仕事に就きたいのか親身になって聞いてくださったことも、入社を後押ししてくれました。

担当している仕事の内容と
やりがいについて教えてください
ガス管埋設工事の現場監督として施工管理を担当しています。まだまだ新米なので、知識も経験も足りませんが、常に先輩や上司がフォローしてくれますし、いつでも遠慮せずに聞けるので不安を感じることはありません。工事の前日に必要な資料を準備して、わからないところを先輩に確認するように心がけています。
私も大家さんと同じ現場監督ですが、担当しているのは空調・衛生設備の施工管理です。それ以前はガス給湯器や床暖房に使うTESの工事だったので、道路の下に埋設するガス管とは違う屋内の工事を手がけてきました。入社して1年目の冬から先輩と現場に同行して、2年目の夏から一人で現場を任されています。
私も以前は戸建てのガス配管工事の補助をしていました。1年ほど前に異動して給排水設備の申請業務を担当しています。わかりやすく言うと、工事の図面を描いて市町村の窓口に持って行って許可をもらう仕事です。許可がおりないと工事を始められないので、書類に不備がないように細心の注意を払わなければなりません。淡々とした業務ですが、無事に申請が通ったときはうれしいですね。裏方として現場の仕事とは違う達成感があるので、私には向いているのかもしれません。CADを使って申請に必要な図面を描くのも楽しくて、配管のルートを見ながらあれこれと現場について想像をめぐらせています。
私が面白さを感じるのは、描いた図面が現場で形になっていく過程です。新築のマンションは何もないさら地から建ち上がっていくので、完成した建物を見ると感慨深いですね。監督として協力会社の方がスムーズに仕事を進められるように気を配っているので、ベテランの職人さんから感謝の言葉をいただくと、頑張ってよかったと思います。
街の中で工事をしていると、暮らしのインフラを支えていることを実感します。2021年の夏に新宿区と文京区でガスが供給できなくなったときに復旧工事を担当したのですが、住民の方が「がんばって」とか「ありがとう」と声をかけてくださったのは嬉しかったですね。

文系出身のハンディキャップを
感じたことはありますか。
私は仕事に必要な知識が何もない白紙の状態で入社しましたが、教育研修が充実しているので、特に問題はありませんでした。設計や工事の基礎知識も、やる気さえあれば入社してからで十分に学べます。
私はそこが気になっていたため、説明会と面接で「文系でも大丈夫ですか?」と繰り返し質問しました。問題ありませんという答えだったので「入社までに勉強しておくことはありますか?」と聞いたのですが、特にないと言われたので何の準備もしませんでした。仕事に関しては文系も理系もゼロからのスタートになるので、大きな差はありません。工事や設計の知識がなくても、インフラを支える仕事に興味のある人は志望してほしいと思います。
そうですね。1年目の研修では同期と学ぶ機会が多かったので、わからないところを教え合うことができました。配属後も先輩や上司がサポートしてくれますから安心です。施工管理の仕事は、さまざまな人たちとコミュニケーションをとる機会が多く、誤解のないように簡潔でわかりやすい文章を書くことも大切なので、文系学部で学んだことも十分に生かせると思います。座学では理解しにくい、現場でなければわからないこともたくさんあります。そこは文系も理系も変わりません。

今後の目標について聞かせてください
現場もチームワークが大事なので、野球の経験を生かせています。自分が監督になって初めて「聞く力」の大切さを実感しました。直近の目標は、いろいろな現場の経験を積んで、スムーズに業務を遂行できるだけの知識とスキルを身に付けることです。いつか、交通量や人通りが多くて難しい都心部の大規模工事に挑戦したいと考えています。
給排水設備はこれから成長していく事業領域なので、業務を通じて貢献していきたいと考えています。工事の申請は市町村によってルールが異なるので、担当する事業所が替わったら勉強し直さないといけません。まだまだ勉強しなければならないことがたくさんあります。仕事の幅を広げるためにも、排水設備工事責任技術者の資格取得を目指しています。
私は入社の時に、この会社でなければできない仕事がしたいと思ったので、デスクワークではなく現場の施工管理を希望しました。女性の現場監督はまだ少ないので、後進の女性たちのロールモデルになりたいと考えています。女性ならではの視点や現場で発揮できる強みについては、私自身まだ見つけられていません。でも、この仕事の楽しさを多くの人に伝えたいと思います。協和日成では、男女も文理も分け隔てなく全ての仕事の門戸が開かれているので、ぜひ挑戦してください。